スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2007年9月 黒部五郎岳2839m~三俣蓮華岳2841m~雲ノ平

北アルプスの秘境雲ノ平を目指す

1日目 折立~太郎平小屋

2日目 太郎平小屋~北ノ俣岳黒部五郎岳~黒部五郎小屋

3日目 黒部五郎小屋~三俣蓮華岳~三俣山荘~雲ノ平山荘

4日目 雲ノ平山荘~薬師沢小屋~太郎平小屋~折立

 前回の記事に記載した通り、今年は子供たちの夏休み時期に休暇が取れず、代わりに9月に連休を取ることになった。どうしようかと迷っていた時、「一人で山に行ってくれば?」と妻のひと言で一気に気持ちが奮い立った。思えば子育て時代になってから一人で長期間山に行くことなど無かった。この年長男高1、次男中1、もう子育ても父親のお役御免だろうと勝手に考えていた。ただ山好きの妻も本当は行きたいだろうが自分だけ行かせてくれたことに感謝した。あと数年たてば子供たちを置いて二人で山に行ける。

 久々に一人で行くと車の運転も大変だ。前日の夜出発し途中の道の駅で仮眠したのち折立に着いた。(この頃はまだ前夜発で行くことが多かった。ナビも無いので常に地図とにらめっこだ。)初日は序盤は急登だが後半は小屋まで緩やかな木道が続いた。小屋も広くて快適だ。さすがに9月の平日だけあって登山者も少なかった。

 2日目は終日天候に恵まれ展望を楽しみながらの稜線歩きが出来た。写真を撮ることで多くの時間を費やした。

 3日目は前半雨に降られたが三俣山荘に着くころには天気も回復し、小屋前で雨具を乾かした。ここから見る槍ヶ岳の姿が迫力がある。黒部源流に下ってからの登り返しがきつかったが、最終目的地の雲ノ平では言葉では言い表せない感動が待っていた。今まで写真でしか見たことのない空間に自分だけポツンといることが不思議な感覚だった。この日小屋に泊まったのは自分を含め4人だけだった。

 最終日も行程が長い。薬師沢への激下りのあとの登り返しがきつい。太郎平に着いた時には現実に戻された様な気分になった。あとは4日前に歩いた道を下るだけだ。下山後は折立の近くの宿で4日間の疲れを癒してから帰った。それにしても静岡県から一人でここまで来るのはなかなか遠い。 

                     太郎平小屋の朝

                  黒部五郎岳に向けて縦走開始

                黒部五郎岳山頂

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      黒部五郎カール                                      黒部五郎小屋

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           三俣蓮華岳山頂    三俣山荘

        黒部源流                                                          雲ノ平から見た薬師岳                

     雲の平から見た水晶岳       雲ノ平山荘     薬師沢小屋