スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2013年6月 西穂高岳2908m

山を始めて29年やっと念願の西穂へ

 会社の勤務シフトで希望もしてないのに突然3連休が付いていた。これは俺に山に行けという事かと勝手に解釈し念願の西穂の計画を立てた。今まで西穂山荘には何度も宿泊してるのにどういう訳か西穂には登れていなかった。

1日目 西穂高口駅~西穂山荘

 初日は朝静岡県の自宅を出発し昼頃新穂高温泉に着いた。下の登山者用駐車場ではなく鍋平の有料駐車場に置いたが平日の為か料金を取る係りの人は居なかった。ここなら第2ロープウェイから登ればいい。ロープウェイの駅も観光客や登山者は少なかった。この時期の平日は穴場かもしれない。今日は慌てる必要はない。ロープウェイを降りてからは屋上の展望台に上がって暫くは景色を楽しんだ。歩き始めると樹林帯の中は思ったより雪が多かったが、硬く締っているので歩きやすい。小屋に着いてからも写真を撮りながら景色を楽しんだ。

               第2ロープウェイのしらかば平駅とその周辺

                      西穂山荘

      西穂山荘前のテント場、後方は霞沢岳

     焼岳、遠くに乗鞍岳       中央は錫杖岳   笠ヶ岳(左)の稜線

2日目 西穂山荘~西穂独標~西穂高岳~西穂独標~西穂山荘~西穂高口駅

 今日も時間には余裕がある。朝食後小屋前で少し休憩してから出発した。心配していた雪も稜線には殆どなく軽快に歩けた。丸山、独標、ピラミッドピークと確実にピークを越えていく。独標を越えてからは道が険しくなったが、それ程緊張することも無くほぼ予定通り西穂山頂に着いた。山頂には登山者が数名いた。周囲の山には大夫雪が残っていて遠くには槍が見えた。山頂から自宅にいる妻に電話したが電波状況はすこぶるいい。山の上と自宅で会話ができることに何か違和感を感じた。暫らくは自分が山の一部になり時間が過ぎるのを忘れた。

  小屋の朝    焼岳方面を振り返る これから目指す稜線

         独標とピラミッドピーク

            独標を越えると道が険しくなる

                    山頂からは槍が見える

                    眼下の梓川と霞沢岳  来た道を振り返る

 下山後は高山市内のホテルに宿泊し翌日は観光をしてから家に帰った。突然の3連休を有効に使うことが出来て有り難い。勤務シフトを組んだ上司に感謝、山に行かせてくれた妻に感謝、自分を受け入れ登らせてくれた山に感謝、そしていつも自分を見守り続けてくれる偉大な存在に感謝。