大阪湾と神戸の街並みを見下ろす縦走路
塩屋駅~旗振山~鉄拐山~栂尾山~横尾山~馬の背~東山~新長田駅
自分は関西の人間ではないのであまり詳しくはないが、六甲山というと最高峰のピークのみを指す場合もあるが、一般的には東西に長く連なる山並み全体を指すことが多いようだ。その六甲山に足を運ぶのはこれで三度目となる。六甲山に来る理由の一つはこの山に興味があるわけだが、もう一つの理由はこちらに住む息子夫婦のところに顔を出して孫の顔を見ることでもある。どちらかといえば後者がメインかもしれないが、自分の場合旅行だけでは物足りないので必ず登山がセットになる。多分妻も同じ気持ちだと思う。そんな訳で今回も妻と二人ではるばる静岡県からやってきた。
六甲山はテレビの山番組でも時々取り上げられ以前六甲全山縦走なども放送された。自分もそれに影響を受け今回は六甲山の西の端にある須磨アルプスの縦走を計画した。前日に新長田駅前のホテルに宿泊し当日の朝電車で塩屋まで移動した。平日の通勤時間帯のため周りは通勤客ばかりで過去の自分の姿と重ね合わせると同時に時間や組織に拘束されない今の自分の立場に感謝と喜びを感じた。
塩屋駅は海辺の小さな駅で背後にはすぐ山が迫っている。この辺の地形は海と山がくっついている感じがする。我々の住む静岡県西部とはだいぶ違う。駅を出ると目の前に迷路のような狭い通路がありそれを抜けると住宅街に出る。この辺は案内表示がないので頻繁に地図を見る。次第に道の傾斜がきつくなり特に登山口の看板は無いがいつの間にか登山道らしくなる。
尾根に出てしばらく歩くと須磨浦山上遊園に着く。ここには遊具があり子連れで遊ぶには良さそうなところだ。リフトがあったが今日は動いていなかった。旗振山の山頂には旗振茶屋がありここから見る大阪湾と明石海峡大橋の展望は素晴らしい。ここに登るのを日課にしている人も多いようで常連の登山者の方としばらく会話した。次の鉄拐山も展望が良く、その先のおらが茶屋は屋上が展望台になっていてここからはまた違った展望が楽しめる。
コースはこの先一旦住宅街に下りて次の栂尾山に向けて長い階段を登り返す。栂尾山の山頂には丸太の展望台がある。次の横尾山からしばらく下ると赤茶色に削れた稜線が見えてくる。これが今回一番の目的だった馬の背で近づくにつれ迫力が増す。シャッターを押す回数が増える。核心部の稜線は思ったより幅が広く特に恐怖感はなかった。以前戸隠山の蟻の塔渡りを経験しているためかもしれない。
ここから少し登り返し最後のピーク東山に着く。ここで馬の背も見納めとなり後は新長田に向けなだらかに下っていく。当初は高取山まで行くことも考えたが明日一日孫と遊ぶ体力を残す必要があるのでこれくらいが丁度いい。六甲山登山もまだ始めたばかりで全て攻略するにはあと何回くる必要があるだろうか。そのころには孫も随分大きくなっているだろう。年2回くらいでは足りないかもしれない。
塩屋の住宅街を抜ける
やっと登山道らしくなる
旗振山山頂
旗振茶屋 鉄拐山山頂
おらが茶屋からの展望
縦走路は一旦住宅街に下りる 栂尾山への長い階段
栂尾山山頂 横尾山山頂
クライマックスの馬の背が近づく
馬の背の核心部
最後のピーク東山
ゴール地点新長田駅前の鉄人28号
関西に住む孫