スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

1986年7月 大無間山2329m

今は廃道となった静寂なクラシックルート

1日目 上閑蔵沢ゲート~大樽沢登山口~三方峰~三隅池

2日目 三隅池~大無間山山頂~三隅池~三方峰~大樽沢登山口~上閑蔵沢ゲート

 このコースは現在は廃道となり誰も歩く人はいないようだ。インターネットで検索してもこのコースを歩いた記事は全く出てこない。ほとんどの記事は井川の田代から小無間山経由で登っている。

 この山に挑戦するのは下見も含めて3回めだった。このコースはとにかく長い。林道を9キロ程歩いて登山口に着く。登山道はそれ程ひどく荒れてないが、地形が複雑で苦労した気がする。当時GPSがあれば随分助かっただろう。今回単独行で挑戦したが途中で別の単独行者と出会い(名前は確かN氏だ)その後は行動を共にした。宿泊予定地の三隅池に着くとすぐに夕食を取り、明るいうちにテントに入るといつの間にか眠った。

 翌朝、野鳥の声で目覚めるまで一度も起きなかった。多分12時間位眠ったことになるが人生でこんなに沢山眠ったのはこの時しかない。この日も2人で行動した。三隅池からひと登りで山頂についた。櫓が組まれていてそれに登ると360度の展望が得られる。どちらを見ても山しかない。このままどこかに吸い込まれそうな気がする。しばらくはこの景色に見入った。(現在は櫓も取り壊され、樹木も伸び展望も無くなったらしい。)

 下山も同じ道を戻る。途中一か所道に迷った。登りの時にしっかり頭に入れるべきだと反省する。登山口からはN氏が自転車で来ていたので後ろに乗せてもらい、ゲートに着くとお礼を言って別れた。帰る途中、光岳から下りてきたと言う大学生の登山者がいたので途中まで乗せてあげた。山に来ると人との出会いがすごく貴重で有難いものに思えてくる。大きな目標を達成した満足感に満たされハンドルを握った。

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寸又川左岸林道から寸又川を見下ろす(左)大樽沢登山口(右)
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三方峰のガレ場
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三隅池
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三隅池
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大無間山山頂
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山頂からの展望