早春の上高地から雪山を目指す
1日目 上高地～徳澤～蝶ヶ岳ヒュッテ
2日目～蝶ヶ岳ヒュッテ～横尾～徳澤園
3日目 徳澤園～上高地
４月下旬に上高地から蝶ヶ岳を目指した。ＧＷよりも一日早く休みが取れ上高地に着いてもまだ人が少なく、登山者の姿も見掛けなかった。麓の景色は冬から春へと変わり始めて居たが、下から見上げる山並みはまだ冬そのものだ。静寂な景色の中を徳澤に向けて歩いた。
初日の予定は徳澤から長堀尾根を登り蝶ヶ岳ヒュッテを目指す。長堀尾根に入ると雪が予想以上に深かった。人が歩いた形跡も無く、雪を踏みしめて歩くので体力と時間を費やした。山小屋に着く頃には夕方近かった。小屋には他に登山者は居なくて小屋のスタッフと一緒に夕食を取った。前日の夜に静岡から車をとばして来たという話しをしたら、かなり無謀だと注意された。（当時は自分だけでなくサークルの仲間も当たり前の様にしていた行動だが、その何年か後には行き帰りにそれぞれ一日費やす様になっていた。）
翌日は常念岳まで足を延ばす予定だったが、昨日の疲れとこの大雪では無理だと諦め、小屋の付近で写真の撮影に専念した。その後は横尾に降り時間が出来たので徳澤で一泊し休養してから帰った。実はこの頃、今年は自分の人生に何か大きな変化が起きる様な気がしていたが、当時はそれが何か分からなかった。
