槍・穂高を見ながら縦走する
1日目 中房温泉~合戦小屋~燕山荘~燕岳~燕山荘
2日目 燕山荘~大天井岳~常念小屋
3日目 常念小屋~常念岳~常念小屋~一ノ沢登山口
昨年に続き今年も9月に長期休暇を取り一人で山に行くことになった。今回は中房温泉から入り、まだ行ったことのない大天井岳と常念岳を繋ぐ縦走コースにした。蝶ヶ岳は登ったことがあるので省略したが、今思えば行けば良かったかと思う。蝶と常念の間の稜線は歩いてないからだ。昔は山頂に立つことだけが目的だったが、一回登ったくらいでは登った内に入らないしその山の良さも分からない。今はそう考えている。
燕岳までは今回で3回目になる。最初は新人の頃グループ登山、2回目は単独で冬山、そして今回は縦走。やはり山は自分で計画しないと印象が薄い。若い頃単独行が多かったので特にそう思う。それとその山に対する思い入れがどれ程かによっても違う。
今回は小屋泊まりだが食事は久々に自炊にした。小屋泊まりで自炊は自分だけだった。初日は燕山荘の外のテーブルでレトルトのカレーと真空パックのご飯、それと小屋のビール(記憶が正しければ)。外で夕方の景色を見ながらの食事は格別だ。テント泊の人も集まって来て話が弾んだ。2日目の夕食は多分レトルトの牛丼と眞空パックのご飯。この時も朝から同じコースを歩いていた人が寄って来て話し込んだ。ちなみに朝と昼はパンとカロリーメイト等の行動食。この頃の自炊のときのお決まりのメニューだ。
山に来ると初めて泊まる山小屋でも自宅に帰った様な妙に落ち着いた気分になる。それと人見知りせず誰にでも気軽に話しかけるようになる。これは特に一人の時に強く感じる。たぶん自分のオーラがうまく周囲と調和して溶け込むからだろうと勝手に考えている。ひょっとしたら自分の特技かもしれない。
今回は2泊3日と昨年よりも1日少なかったが、全て予定通りに行動でき充実した満足のいく登山になった。下山後は麓の国民宿舎で一泊し疲れを癒すとともに、明日から現実の生活に戻るための気持ちの切り替えをする時間となった。
登山口の中房温泉 合戦小屋 槍の穂先が見えてくる
燕山荘を見上げる
奇岩が多い 燕岳山頂 夕方の景色
朝焼けの景色
大天井岳山頂と大天荘
野生のニホンザルがいた
常念小屋と常念乗越の朝