4度目の赤岳、雨でルート変更
1日目 美濃戸~行者小屋
2日目 行者小屋~阿弥陀岳~中岳~赤岳~地蔵の頭~行者小屋~美濃戸
八ヶ岳にはこれまでにも数多く足を運んでおり、特に赤岳は今回で4度目の登山となる。八ヶ岳の魅力はアプローチが短く山の魅力がコンパクトに凝縮されているところだ。それと山小屋とルートの数が他の山域と比べて格段に多い。そのため自分に合ったコースが組みやすく天候の変化などにも対応しやすい。
今回の登山では真教寺尾根から赤岳頂上山荘まで行く予定で前日に清里に宿泊していたが、当日朝から生憎の雨で急遽歩きなれた美濃戸からのコースに変更した。車を移動させ美濃戸山荘横の駐車場に止めさせてもらったが車は殆ど無く登山者の姿も見掛けなかった。雨は次第にひどくなり明日の天気を期待してこの日は行者小屋に宿泊した。この日の宿泊者は他に一組の夫婦だけだった。夕食は一流レストラン並みの料理が出たのには驚いた。
翌日は天気も回復し気合を入れ直した。当初の予定と全く変わってしまったので何処に登ろうかと思ったが、妻が阿弥陀岳に登ったことがないので阿弥陀岳と赤岳の2座を巡る周回コースにした。今年は夏山に登ってなかったので高度を上げるにつれ気分は高揚してくる。中岳のコルに上がると一気に視界が開ける。阿弥陀の山頂まではかなりの急登だがひと登りで山頂に着いた。山頂は平らで結構広い。自身にとっては2回目の山頂で前回は天気も悪くゆっくりできなかったが、今回は晴天の下のんびり楽しむことにした。八ヶ岳を縦走する人も意外とここは省略する人が多いかもしれない。穴場的な山だ。あとは中岳のコルまで戻り懐かしい赤岳をめざす。赤岳山頂とその先下ったところにある赤岳展望荘で暫く休憩した後、地蔵尾根を下り昨夜宿泊した行者小屋に着いた。ここからは昨日雨に打たれながら歩いた道を戻るだけだが、山を降りるのが少し寂しい気もした。
この日は下山後清里で宿泊して翌日観光してから帰った。ところで自分が20代の頃の清里は若者であふれ返った活気のある街だったが今はシャッターの下りた店が多い。ペンションのオーナーも高齢になっており別の人に代替わりしているところも多いらしい。確実に時代の変化を感じる旅になった。
宿泊した行者小屋
鋭い横岳のシルエット
中岳のコルから権現岳、富士山を望む
阿弥陀岳山頂は広い
岩の多い赤岳の登りと隙間に咲く高山植物
赤岳山頂
赤岳展望荘
地蔵尾根を下る 行者小屋に戻った スタート地点の美濃戸山荘