美しい尾瀬沼と山頂からの雄大な眺望
2年前にも妻と尾瀬に行ったが、お互いにまた行きたいという話をしていたので今年2回目の夏山は尾瀬沼から燧ヶ岳を目指すことにした。今年の自身の目標であった北アルプスのやり残した山は3回目の夏山として一人で行きたい。それと日程に余裕があったので帰りに榛名湖に宿泊して榛名山の最高峰掃部ヶ岳に登った。
1日目 大清水~一ノ瀬~三平峠~尾瀬沼山荘
静岡県の自宅を朝出発し昼頃大清水の駐車場に到着した。ここから一ノ瀬まではバスも運行しているが本日の行程は短いので歩いても充分間に合う。だらだらとした登りの林道を1時間ほど歩く。一ノ瀬のレストハウスの前を通り過ぎ登山道に入る。道は木道が整備されて歩きやすい。三平峠を越えてわずかに下り本日の宿泊地三平下の山小屋に到着した。
こちらから尾瀬に入る人は少ないようであまり登山者を見かけない。夕方尾瀬沼の周囲を散歩した。明日登る燧ヶ岳が良く見える。
大清水の休憩所とバス乗り場
三平下にある尾瀬沼山荘
2日目 尾瀬沼山荘~沼尻~燧ヶ岳山頂(俎グラ、柴安グラ)~尾瀬沼ヒュッテ
本日は燧ヶ岳の山頂を目指す。まずは三平下から尾瀬沼の西側の岸を通り沼尻に向かう。快適な木道を予想していたが意外と道が荒れて歩き辛い。沼尻にはトイレと売店があり何人かの登山者が休憩していた。自分達もこの先の戦に備えて腹拵えをした。ここは周囲を湿原に囲まれて気持ちの良い所だ。
登りは地図上で距離の短いナデッ窪と呼ばれる難路を選んだ。大きい岩が積み重なる急坂が続きその岩を這い上がる様に登る。途中休憩していたら後から若い男女が息を切らして登って来た。他には登山者は見かけなかった。
この山の山頂部は幾つかのピークから出来ていてメインは俎グラと柴安グラと呼ばれる二つのピークだ。何故こんな面白い名前が付いたかは不明だ。俎グラに着いた時は中高年のグループがいて暫く会話した。今夜は自分たちの隣の山小屋に泊まるらしい。ここは岩がゴロゴロして座り辛い。
隣の柴安グラにも足を延ばした。此方の方が山頂が広くて休憩には良い所だ。尾瀬ヶ原を見下ろしたが雲が沸き上がっていて残念ながら至仏山までは見えなかった。
下山は長英新道を下る。此方の方が随分歩きやすい。今回は標高差700m位で侮っていたがなかなか大変だった。下に降りてからはなだらかな木道を歩き宿泊地に着いた。
尾瀬沼と燧ヶ岳 小沼湿原の木道 沼尻の休憩所
湿原の広がる沼尻平と休憩所
尾瀬沼を見下ろす 俎グラ山頂
柴安グラ山頂 尾瀬ヶ原を遠望する
浅湖湿原に下りた
3日目 尾瀬沼ヒュッテ~大江湿原~三平下~三平峠~一ノ瀬~大清水
この日は宿泊した小屋から近い大江湿原を散策した。ニッコウキスゲが咲き誇っているがピークは過ぎたらしい。尾瀬沼と燧ヶ岳もいい被写体になる。早く帰るのも勿体ないので尾瀬沼周辺で時間を潰した。ここには尾瀬沼ビジターセンターもありスタッフの方が親切に説明してくれた。山に登らず尾瀬沼だけでも一日充分楽しめる。ここが尾瀬の良いところかもしれない。
帰りは三平下から初日に歩いた道を大清水に向けて歩いた。途中滑りやすい木道をサンダル履きで登って来た家族連れがいた。もう少ししっかり調べてから来てほしいものだ。
林道に出る頃には昼近くになった。途中一ノ瀬の休憩所で食事をして土産物などを見てから大清水に戻った。それにしても此方のコースは登山者が少なく静かでいい。
クルマユリ キリギリスの幼虫
宿泊した尾瀬沼ヒュッテ 登山口に戻った