北アルプスのやり残した山に挑む
今年の夏山を何処に行くか考える時期がまたやって来た。確か昨年も同じことを書いたが今の仕事は夏休みが一ヶ月以上もあり山好きにとってはこの上なく有り難い。今年も昨年に続き3~4回位は山に行けるだろうと地図を見ながらあれこれ考え始めた。南、中央アルプスの主な山は昨年で大体登り終えた。北アルプスは薬師岳と裏銀座付近がまだ残っている。そこで今年の夏山1回めは薬師岳にした。
1日目 折立登山口~太郎平小屋
折立登山口に来るのは12年前の雲ノ平以来2度目となる。この日は午前中雨模様で天候の回復を待っていたので出発が少し遅くなったが、それでも最初の30分位は雨具を着ることになった。後は途中の休憩で雨具を乾かしながら、曇りがちの天気の中懐かしい太郎平小屋に着いた。
夕方になると青空が見え始め何人かの登山者が外に出てきた。自分もカメラを片手に小屋の周りをうろついた。明日は天気が良さそうだ。
小屋の手前は木道が続く
明日登る薬師岳
太郎平小屋と小屋前の広場 夕方青空が見え始める
2日目 太郎平小屋~薬師峠~薬師岳山荘~薬師岳~北薬師岳~薬師岳山
この日は朝から天気もいい。本日の行程は短い。小屋の前でゆっくり写真を撮っていたら他の登山者は皆出発していなくなった。そのうち小屋のスタッフが外に出てきてラジオ体操を始めた。自分もおもむろに出発準備をする。
しばらくは広い草原の中の木道を歩く。振り返ると小屋の裏から後ろに続く山並みがなだらかに広がる。昔登った黒部五郎岳も見える。すでに薬師岳方向から降りてくる登山者もいる。薬師平付近では学校行事らしい中学生の団体とすれ違った。天気がいいのにめずらしく雷鳥の親子も現れた。
薬師岳山荘に着くころには雲が沸き上がって来た。荷物は減らす程でもないのでそのまま山頂に向かった。山頂は完全に雲の中に入ってしまった。のんびりせずもう少し早く出発すればよかった。山頂には数人の登山者がいた。互いに写真を撮り合いしばらく会話した。視界が悪く北薬師岳をどうしようかと考えたが、また来る機会もないだろうと思い足を延ばした。他の登山者は皆引き返したので北薬師岳の山頂を独り占めした。
太郎平小屋に向かう登山者
この日泊まる薬師岳山荘
薬師岳の巨大なカール
3日目 薬師岳山荘~薬師峠~太郎平小屋~折立登山口
薬師岳山荘は展望の良い尾根上にあり遮るものが何も無い。しばらくは360度の眺望に見入った。今年も夏山に来れたことを感謝しながら後ろ髪を引かれる思いで下山を始めた。途中何度も休憩しカメラを構えた。太郎平小屋の周辺は昨日よりもニッコウキスゲの花が増えていた。なだらかな尾根を下り有峰湖が見えてくると次第に気持ちは現実に引き戻されていくのを感じた。下山したら次の予定を考えよう。
小屋前からの眺望、遠くに槍が見える
薬師平付近から槍を見る 薬師峠のテント場
有峰湖が見えてきた 登山口に着いた
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