スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2024年8月 富士山御中道

静寂な精進口登山道から登る

天神峠(精進口一合目)~三合目~奥庭荘~奥庭~奥庭荘~御庭~(御中道)~スバルライン五合目~(この区間バス使用)~三合目バス停~天神峠(精進口一合目)

 先月の山行で精進口登山道の一部を歩き、次回はその続きで五合目まで上がり御中道を歩こうと考えたが日帰りでは大変そうだ。そこでもう一つ上の天神峠はどうかと思いグーグルマップで調べると車を置けるスペースがある。よしそれならば行ってみようと今回の計画を実行した。

 行ってみると天神峠付近には充分過ぎる程の駐車スペースはあったが、こんなところから登る物好きは誰も居ない。周囲に全く人の気配はない。コースも前回同様鬱蒼とした森がひたすら続く。傾斜は緩やかで歩きやすい。二合目で舗装道路を横切り、三合目手前でスバルラインの下を潜る。三合目の分岐から上は倒木が多く道も消えかけているところがあり歩き辛い。只案内板は頻繁に設置されているので安心する。

 奥庭荘の手前で急に展望が開けこの日初めて富士山が顔を出した。奥庭荘には登山者やカメラマンが数人いた。とりあえず荷物を置きカメラだけ持って奥庭を散策する。ここから見る富士山の展望は圧巻で、自分が今富士山の麓に居るのではなく別の山から富士山を眺めている気分になる。日差しが強く肌が焼き付く感じがする。本日初めて帽子を出した。

 奥庭荘から上は急に登山道も整備されやたら観光客が多くなる。アスファルトの急坂を登るとスバルラインに出て駐車場とトイレがある。ここを横切り石畳の道を登っていくといつの間にか御中道に出る。後はほぼ平らな道を歩くだけだ。右に富士山左に河口湖方面の展望が得られる。ここからはやたら人に会う。中にはツアー客と思われる外国人の団体もいた。

 スバルライン五合目に着くと急に観光地に来たような賑わいだ。ここでは登山者と観光客が入り混じっている。これだけ人の多い登山拠点は他に上高地駒ヶ根くらいしか思いつかない。前回来た時は余りゆっくりできなかったので今回はできるだけ写真を撮る様にした。

 実は今回のコースはここをゴールにして後はバスとタクシーで天神峠に戻る予定だったが料金がかなり掛かる。そこで三合目までバスを使いそこから登山道に入れば1時間程で天神峠に着く。時間的にもそれ程変わらないだろう。

 三合目バス停でバスを降り再び今朝通った静寂な森を歩いた。天神峠に着くと相棒の愛車が待っていた。登山口に立ち山に向かって「有り難うございました。」愛車に向かって「ただいま。」と挨拶した。今回も無事に下山できて有り難い。次は何処に行こうかな。 

出典:昭文社山と高原地図」       天神峠、道路脇に駐車スペースが有る

               樹林帯の道が続く

二合目、車道を横切る                  三合目のバス停が見える

           三合目の分岐

 途中倒木が多い

    初めて富士山が顔を出す    宿泊や食事のできる奥庭荘

奥庭荘裏に天狗岩が祀られている

           今回のコースで最も展望の良い奥庭

    富士スバルラインを横切る     石畳の道が続く

          御中道からの景色

          登山者や観光客の多いスバルライン五合目

            五合目にある富士山小御岳神社