スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2014年7月 長者ヶ岳1335m・天子ヶ岳1330m

田貫湖を起点に2座を周回する

田貫湖駐車場~長者ヶ岳登山口~長者ヶ岳~天子ヶ岳~林道出会い~田貫湖駐車場

 東名高速を富士ICで降りて朝霧方面に向かう時に、北西方向を見ると尖った形のいい山があり以前から気になっていた。それが天子ヶ岳だという事は最近まで知らなかった。その北側にある長者ヶ岳には過去に登った事があったが、この2座は近いので周回コースで両方登ることにした。

 田貫湖南側にはキャンプ場があり広い駐車場もあるので、前日の夜出発しここで車中泊した。翌朝、田貫湖と富士山に見送られながら出発する。田貫湖の西端にある休暇村富士の近くに登山口がある。ここからひと登りで尾根に出ると東海自然歩道のコースと合流し、あとはひたすら尾根を直登して長者ヶ岳の山頂に着く。山頂からは富士山方向が良く見えた。山頂では数人の登山者に合った。ここで軽く休憩したあと次の天子ヶ岳をめざす。(途中南部町側に下る東海自然歩道のコースが分岐しているが最近地図を見たらコースが破線になっているのに気付いた。歩く人は余りいないようだ。これも過去の遺産になりつつあるのだろうか。)天子ヶ岳山頂は樹林に囲まれ展望は無いが南側は広場になっていて落ち着くところだ。ここで昼食にした。(ちなみにすぐ東側には展望の良い富士見台があるが狭いので長居はできない。)下山は天子ヶ岳が尖って見えるのが納得できる程の激下りが続く。それでもこちらから登ってくる人が居た。傾斜が緩やかになったころ林道が尾根を横切っている。あとは林道を歩いて田貫湖を目指すがここからが意外と長い。途中から舗装道路に変わると新調したばかりの登山靴が固く感じられ裸足で歩いた。

 田貫湖の駐車場に戻ると週末という事もありかなりの人と車で賑わっていた。いつもそうだが自分の車が見えるとホッとする。山で幸せを感じる瞬間はどのタイミングかと聞かれたら人それぞれ答えは違うと思うが、自分の場合は終わった瞬間が一番気持ちがいい。マラソンのゴールと同じだ。山頂は経過地点でしかない。自分はいつも出発する時と無事に戻った時に車に声をかけることにしている。帰りの道のりも満足感に満たされながら次の計画を考えていた。子供も自立し独身時代に戻った様な気分で山に行かせて貰っていることに感謝したい。

                             田貫湖畔の駐車場

                田貫湖キャンプ場

田貫湖キャンプ場と富士山          

   長者ヶ岳山頂       天子ヶ岳山頂

           樹林に囲まれて静寂な天子ヶ岳山頂