スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

1991年10月 八ヶ岳(本沢温泉~天狗岳)未登頂

標高日本一の露天風呂から八ヶ岳をめざす

1日目 本沢入口~本沢温泉

2日目 本沢温泉~夏沢峠~根石岳~稜線分岐~本沢温泉~本沢入口

 実はこの山行は残念なことに8月の中央アルプス同様写真が残っておらず、ネガを探しても見当たらない。只歩いたコースとメンバーについては覚えているし、この年のこの時期に登っていることは間違いないので30年前の記憶を頼りに紹介することにした。

 1日目の行程が短いのでおそらく静岡県の自宅を当日朝出発し、昼頃登山口の本沢入口に着いていると思う。メンバーは男性が自分とK,M,T,女性がA,K,S,(あと一人いましたが名前を忘れました。)駐車スペースに車を置きそこから歩き出す。最初は林道歩きから始まり徐々に高度を上げ2時間程で本沢温泉に着いた。今地図を見ながら記憶を呼び戻して書いている。小屋に着いて部屋に案内された。畳の部屋で8人全員が入れる広さだ。布団も一人一組使えた。山小屋としては有り難い。小屋に着くと男性陣は皆露天風呂に入りに行った。ここは標高2000m越え、部屋にいても寒いのでとても露天風呂など入る気にはならず、自分は布団にもぐっていた。ここの露天風呂は山の中にポツンと浴槽が有るだけで何の囲いもなく着替える部屋もない。しかもすぐ近くを登山道が通っている。皆話しの種に入っているだけだ。

 2日目は本沢温泉から夏沢峠を目指す。硫黄岳の崩壊地を見ながら高度を稼ぐ。主稜線に出た所が夏沢峠だ。ここには山小屋が2件ある。ここから稜線を北上し小さい山を2つ超える。白砂新道との分岐まで来て天狗岳が目の前に見えたが稜線上はかなりの強風だった。この先はやせ尾根でしかも風をまともに受けるので、無理をせず断念することにした。メンバーも皆異論はなかった。自分一人なら這ってでも登ったかもしれないが、さすがにメンバーを引き連れているとそんな気にはならない。ここからは白砂新道を下り本沢温泉経由で車を置いた本沢入口に戻った。

 当時は静岡から山梨に行くには国道52号線を北上した。カーブの多い山道を過ぎると信号機の多い市街地を通るので時間が掛かった。休憩は中間地点の相又峡に寄った。それしか休憩場所が無かった。(コンビニも無かった)帰りは国道1号線に出る手前がいつも大渋滞していた。今は中部横断自動車道が出来てずいぶん早くなった。道路も登山道と同じで時代と共に変化しているようだ。

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