日蓮宗の聖地、参拝者の多い参道
三門～久遠寺～大光坊～奥の院～感井坊～三門
身延山にある久遠寺は鎌倉時代に日蓮上人が開山した日蓮宗の総本山でこの山全体が久遠寺の境内と言ってもいい。また身延山周辺には数多くの宿坊が点在していて参拝者だけでなく一般観光客にも宿泊を呼び掛けている。
今回私も宿坊に前泊させていただき登山することにした。宿坊と言ってもお寺のイメージは無く、料理も豪華で民宿とペンションをミックスしたような感じだ。夜は門前町を散策したが夏休みの時期で高校生くらいの若者の団体で溢れ返っていた。
翌日三門を潜って出発。いきなり287段の急な石段が続くが登り切って久遠寺に着くと荘厳な雰囲気に圧倒される。今回は表参道から登り裏参道で下山することにした。参道を登っていると白装束を着た若者の集団と何回もすれ違った。昨夜門前町で会った若者達だろう。彼らの澄み切った念仏の声が山に響き渡り妙に爽やかな感じがした。
参道は道幅も広くよく整備されているがアップダウンが無くひたすら登りが続くので地味に疲れてくる。奥の院手前の展望の良い広場で昼食にした。奥の院に着くと一般の観光客もかなりいたが実際の地図上の山頂まで来る人は居なかった。
下山では感井坊の外のベンチで休憩していると住職の方がお茶とお茶菓子を出してくれてお土産に鈴の付いたキーホルダーをくれた。丁重なもてなしに心温まる思いがした。下山コースもなかなか長く感じられた。麓に着くと前泊した宿坊の方に車を置かせてもらったお礼を言って別れた。
今回の登山では普段とは異なる世界に触れることができ新鮮な思いがした。たまにはこういう山旅もいい。
前泊した宿坊
三門 三門をくぐると石段が続く
五重の塔
久遠寺の本堂
奥の院仁王門
山頂展望台 感井坊で貰ったキーホルダー
