スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2016年8月 大山1709m、蒜山1123m

台風を避け西日本の山に登る

 実は今回当初は甲斐駒ヶ岳に登る計画を立てていたが、数日前に台風が発生し丁度登る日に関東地方に最接近することが分かった。会社員は直前に休みを変更するわけにもいかないし、かといって中止するのも悔しい。いろいろ考えた末台風から離れた西日本の山に登ることにした。大山は以前から目を付けていて以前四国の剣山と石槌山に登った時ついでに足を延ばそうかと考えたこともある。そこで急遽宿泊先を変更し計画を組み直した。今回の迅速で気の利いた対応には我ながら感心した。さすが旅慣れているだけある。

1日目 中蒜山登山口~日留神社~避難小屋~中蒜山山頂(ピストン)

 せっかく中国地方まで行くのだから大山一座だけではもったいない。そこで初日は蒜山高原に宿泊し翌日近くの塩釜キャンプ場から中蒜山に登った。此方も台風の影響は有り天気は不安定だった。空気は蒸し暑く途中激しく降られた。山頂付近の避難小屋で休憩し、最初は上蒜山まで行くつもりだったが諦めた。下山は若者のグループに会ったが皆雨具を持たず濡れていた。しかもばらばらに離れてしまっている。下山後は近くのロッジの主人に車を置かせてもらったお礼を言いながら軽く食事した。主人も先程の若者グループのことを心配している様だった。雨もなかなか止む気配も無かった。

                         冷泉のある中蒜山登山口  登山口にある塩釜ロッジ

                中蒜山山頂

 

2日目 駐車場~夏山登山口~六合目避難小屋~頂上避難小屋~弥山頂上~

六合目避難小屋~大堰堤~大山寺~駐車場

 蒜山を下山した後大山山麓の宿に移動し蒜山で濡れた装備を乾かした。宿の目の前がスキー場で大山の北壁が良く見える。

 翌日は天気も回復し久々に青空を仰ぐ。大山寺橋近くの駐車場に車を置き夏山登山口から入山した。さすがに西日本で一番人気のある山だけあり登山者も多い。途中で会った登山者に台風から逃げて中国地方に来たことなどを話した。標高差1000mもあっという間に着いた気がする。九合目から上は木道が整備され樹木も少ないので展望が開ける。実際の標高よりも高い山に来たような気分になる。自分の地元の山で標高1700mと言ったら完全なやぶ山だ。それだけここは冬の季節風の影響をまともに受けるからだろう。最高地点の剣ヶ峰は崩壊により立入禁止で代わりにこの弥山を大山の山頂としている。山頂はかなり人が多く座る場所にも苦労するほどだ。自分としては山頂は整備され過ぎて山の魅力が半減している感じもした。

 下山は途中から行者登山道に入り元谷に降りる。此方から見る北壁は迫力がある。ここからは沢沿いに下り大山寺を経由して駐車場に戻った。

          スキー場と大山   大山寺橋と駐車場  対岸のモンベルの店

  夏山登山口

                 山頂付近は木道が整備されている

 頂上避難小屋            最高峰の剣ヶ峰は立入禁止

  弥山頂上

   山頂から避難小屋を見下ろす

                元谷から見る北壁

 大神山神社奥宮            大山寺山門   大山寺橋から大山を見る