山頂で年越しのテント泊
同級生のS君に麻布山山頂で年越しをしようと話しを持ちかけたところ、一発返事で乗ってきた。2年前は竜頭山で一緒にご来光を見た。今回は山頂に泊まる計画だ。この時点で麻布山は確か3回位登っているが冬は初めてだ。一応冬山装備は持っているので大丈夫だろうと思って登ったが、なかなか大変だった。
夕食はお湯を沸かして何か作ったが、何かは忘れた。ラジオで日本レコード大賞と紅白歌合戦を聞き、酒を飲みながら盛り上がる訳だが、それも最初のうちだけで酔いが醒める頃には深々と冷えてくる。バーナーで火を焚いて暖を取りウトウトすると寒くて目が覚める。起きてバーナーを付ける。その繰り返しだ。冷蔵庫の中にいる様な気分だ。そうこうしているうちに朝が来た。テントの中に置いた登山靴の紐が凍っていた。太陽がこんなに有難いと思った事はない。
しばらく日光浴を楽しんだ後下山した。その後も何度かテント泊をしたが、この時が一番寒かった。