スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

1988年8月 後立山連峰(唐松岳2685m~鹿島槍ヶ岳2889m~蓮華岳2798m)

テントを持って雨の中の縦走

1日目 黒菱平~唐松岳頂上山荘~唐松岳唐松岳頂上山荘

2日目 唐松岳頂上山荘~五竜岳キレット小屋

3日目 キレット小屋~鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳~種池山荘

4日目 種池山荘~赤沢岳~スバリ岳~針ノ木岳~針ノ木小屋

5日目 針ノ木小屋~蓮華岳~針ノ木小屋~扇沢

 今年の夏山を何処にしようかと考えていた時、偶然近くの居酒屋で知り合った人が北アルプスを全部歩いたとのことで、何処が一番良かったか聞いたら「後立山」だと言ったのを思い出し迷わずにここを選んだ。全行程4泊5日という事で今までで一番長期の登山となった。しかもテント泊で自炊の為荷物もかなりの重さになったと思う。

 初日は下山口の扇沢に車を置きバスと電車で白馬に移動した。(今思うと縦走の場合は先に車を下山口に置くのは良くない。天候,コース,体調等に問題が起き引き返すこともあるからだ。)白馬駅からはタクシーで八方尾根の黒菱平まで行き、そこから登山開始した。8月もお盆過ぎとあって登山者も観光客も少なかった。初日は予定通り行動しテントを張ったが、その後は天気に恵まれず、終始雨具を着て行動することになった。テント泊も諦め2日目以降は山小屋に泊まる事にした。ほとんど展望も楽しめず予定通り歩くことだけに専念した。それでも縦走していると行動パターンが同じ登山者が居て親しくなるのは楽しい。2日目と3日目は同年代の2名とほとんど一緒に行動していた。4日目は1人で行動したが、山小屋に着くと自分よりひと回り若い男の子が3人いて、宿泊者は自分を含めその4人だけだった。狭い山小屋でコタツを囲んで話しが弾んだ。5日目は4人で一緒に行動して下山するとその3人を大町の駅まで車で送った。

 今回は展望には恵まれずただ歩いただけだが、全て予定通り行動できた結果には大いに満足している。又、山に来ると人との出会いが楽しく感じるのは、自分と同じ目的を持った波長の近い人間だからだろうか。

 この16年後に家族で爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳に登ったが、居酒屋で知り合った人の「後立山が一番良かった」という言葉の意味が分かった。

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唐松岳頂上(右)
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唐松岳から見た五竜岳(左)唐松岳頂上山荘(右)
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五竜岳山頂(左)
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鹿島槍ヶ岳山頂(左)
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爺ヶ岳山頂(左)岩小屋沢岳山頂(右)
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鳴沢岳山頂(左)
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赤沢岳山頂(左)スバリ岳山頂(右)

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針ノ木小屋からの展望
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針ノ木小屋と針ノ木岳(左)蓮華岳山頂(右)