スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2021年2月 小國神社~本宮山511m

小國神社の神秘の森から山頂にある奥磐戸神社をめざす

 愛知県の東三河にある本宮山はいつ行っても登山者が多くかなり有名な存在だが、今回登った本宮山はあまり知られてはいないようだ。以前から地図を見て小國神社の北側に本宮山という山があることは知っていたが、おそらく登山の対象ではないだろうと気にはしていなかった。ところが森町と小國神社に着いて調べていた時に偶然本宮山への登山道があることを知り、妻を誘って小國神社参拝を兼ねて行ってみた。このコースは森町が紹介している歩く森町ウォーキングコース12選の一つらしい。

 小國神社の神聖な森と沢沿いの遊歩道は癒される。ここは紅葉の時期に人気がある。ここを過ぎると林道歩きとなるが往きは少し冒険しようと西宮神社の1kmほど手前から左側の尾根に入る。尾根の取り付きは特に目印はないが一旦山に入れば尾根上の道は分かりやすい。虫生から続く主稜線に出ると道幅は広いが激しい急坂のアップダウンが続く。滑りやすく下りでは怖くなるほどだ。本来のコースに合流し暫く林道を歩くと登山口の案内板がある。近くに駐車スペースがありここまで車やバイクで来る人もいる。ここから山頂まではわずか20分ほどで途中西側の展望が開ける。山頂には小國神社の奥宮の奥磐戸神社がある。

 今回は殆んど人に会わなかった。このコースは林道歩きが多く登山道らしき区間は少ない。帰りは駐車場の隣にできた小國ことまち横丁で休憩した。妻はまえから知っていたが自分はこの様なものが出来たことすら知らなかった。もう何十年もここには来ていなかった。

                          小國神社駐車場

               神聖な雰囲気の参道

          荘厳な社殿が立ち並ぶ

               沢沿いの遊歩道を歩く

   登山口            山頂手前、西側の展望が良い

     山頂にある奥磐戸神社          山頂は展望が無い

 

2020年12月~2021年1月 花沢の里~花沢山449m、満観峰470m

花沢の里の街並みと富士山、駿河湾の眺望を楽しむ

 この二つの山は静岡市焼津市の両方にまたがり、この山域全体は地元で焼津アルプスと呼ばれている。海に近いこともあり稜線上の随所で駿河湾が望める。満観峰の山頂は平坦でかなり広く富士山の展望も良い。休日には多くの登山者のグループがくつろいでいる。登山コースも何本かあるが今回利用した焼津側からのコースは観光用の広い駐車場があり、花沢の里の街並みを楽しみながら登ることが出来る。

花沢の里観光駐車場~登山口~鞍掛峠~満観峰山頂(ピストン)

 サラリーマンを引退してから当時の職場の仲間と年に何度か山に登っているが、次は何処にしようかと探しているうちに満観峰に決まった。この真冬の時期に登る山としては低山で山頂は日当たりの良い山がいい。この山は丁度その条件に当てはまる。今回は地元の里山の良さを再確認する山旅となった。 

駐車場で会った柴犬  江戸時代から続く花沢の里の街並み

  スイーツの無人販売があるカフェ

 鞍掛峠への登山口         登山道の交差点になる鞍掛峠

               満観峰の山頂は広い

花沢の里観光駐車場~登山口~日本坂峠~花沢山山頂~日本坂峠~満観峰山頂~鞍掛峠~登山口~花沢の里観光駐車場(周回コース)

 前回の満観峰登山の後花沢山も気になり翌月妻を誘って両方登る周回コースを歩いた。花沢山の山頂は展望はないが途中の稜線上には展望の良い箇所が幾つかある。特に家康ベンチからは静岡市街と駿河湾が望める。ベンチもあり休憩に良い所だ。最後は広々とした笹原の道を登れば満観峰の山頂に着く。ここも名前の通り展望が良い。この山域では満観峰が主役のようだ。 

     日本坂峠への登山口                 焼津方面の展望

                      花沢山山頂

  静岡方面の展望が良い家康ベンチ              山頂手前の笹原

 

 

2020年11月 栃木沢~明神山1016m

南西側からの三本のコースを登る

 数年前から奥三河の山には頻繁に通っていて、これまで明神山は北東側からの三ツ瀬、柿野北、尾籠のコースを歩いてみた。今回は南西側からのコースを確認しようとこの時期何回か続けて足を運んだ。栃木沢沿いの林道を終点まで走ると車を5~6台置ける駐車スペースがあり、そこを基点に3本の登山コースが伸びている。乳岩狭からのコースほどではないが柿野北や尾籠に比べればそこそこ人は入っている。

 またこちらのコースには常連の登山者が居てこの山のことを何でも知り尽くしている。大夫高齢ではあるが非常に健脚な方で最初にあった時は鋸を持ってコース整備をしながら登っていた。今回その方から多くの情報を得ることが出来て大変感謝している。その後もこちらに来るたび何度かその方には会っている。

                赤い鉄製の展望台がある明神山山頂

               山頂から北側の展望

栃木沢コース

 駐車スペースからすぐに栃木沢に降り木の橋で対岸に渡ると登山道が始まる。このコースは全体的に道もはっきりしていて案内表示板も多数設置されているので分かりやすい。序盤はシダの生い茂る急登が続き、それを過ぎると沢の音を聞きながら登る。この区間は心が癒される。標高530m付近にこのコース唯一の岩場が有る。急斜面の岩場をロープを頼りにトラバースするので少し緊張する。後は針葉樹の森の中をひたすら登れば本峰と西峰の間のコルに出る。尚、このコースの途中から乳岩狭のコースに出る方法もある。

           駐車スペース

 栃木沢を渡る                  途中西峰が見える

          このコース唯一の岩場

        このコースは案内表示板が多い          明神山山頂

直登尾根コース

 駐車スペースから林道をさらに数10m進んだ右側に小屋がありそこが登山口になる。明神山直登コースと書かれた案内表示がある。このコースは南西尾根コースに合流するまでは案内表示や赤テープなどの目印は一切ないが、殆んど尾根を直登するように登るので迷うことはない。只尾根の下部はやせ尾根の岩場が続くので岩場の苦手な人にはお勧めできない。特に標高380m付近に巨岩を這い上がる様にして登る箇所があり下りでは少し戸惑う。南西尾根に合流してからはちょっとした岩場を登って西峰に着く。

 途中スズガタ林道の案内表示に従って下り林道を2㎞程進むと北西尾根の巨大馬の背に行ける。(これは後日また別の記事で紹介する。) 

           駐車スペース    直登尾根コースの登山口、小屋が目印

いきなり鎖場が有る          やせ尾根の岩場が続く

 

           巨岩を這い上がる           南西尾根が見える           

 南側の展望の良い岩場、休憩に良い            南西尾根との合流地点

南西尾根コース

 駐車スペースのすぐ手前の左側に明神山P706コースと書かれた案内表示がある。ここからひたすら登れば地形図の706と表示されたピークに出る。途中危険個所はないが標高500m付近までは急坂が続く。P706は展望が良く西峰が望める。休憩するのに良い場所だ。P706からはなだらかな稜線歩きで直登尾根コースと合流する。

     急な滑りやすい岩場          P706は分岐点になっている

       P706は展望が良い、西峰が見える

   西峰      西峰からの展望  柿野北コースへの分岐

 

2020年10月 伊吹山1377m

滋賀県の最高峰、登山者の多い表登山道を登る

上野登山口~一合目休憩所~三合目~六合目避難小屋~山頂(ピストン)

 新幹線で関ケ原付近を通過する時北側に目をやるとどっしりと構えている山が伊吹山で、標高はそれ程高くはないが周囲に高い山が無い為かなり目立つ存在だ。静岡県に住んでいると日帰りで足を延ばすのはちょっと面倒な気がするので、旅行を兼ねて泊りで妻と二人でやって来た。逆に今まで山に登らない旅行と言うのは無かったかも知れない。

 今回初日は朝早く自宅を出発して現地に到着した。登山口付近に駐車場は多い。土地を持っている民家の人が時間貸しの駐車場を営んでいる。登山口から山頂までの標高差は1100m位でなかなか登り甲斐はある。道は整備されているので歩き易いが山頂が近づくにつれ傾斜は急になる。この山は登山者が多い。前にも後ろにも登山者がいてすれ違う人も多い。

 山頂に着くと伊吹山ドライブウェイからの観光客もいる為さらに人は増える。山頂には5件の山小屋があり食事もできる。ここでかき氷を食べてる人もいる。久々に人の多い山に来た気がする。山頂付近は標高のわりに樹木が少ないので展望はいい。冬は積雪量が多いらしい。日本海からの季節風をまともに受ける為だろうか。

 山頂の山小屋で妻が百名山の手拭いを買った。そういえばここも百名山だった。百名山を目指しているわけではないがこの2年後に笠ヶ岳で50座目を達成した。

 この日は長浜市内に宿泊し翌日は市内観光をした。思えば登山に限らず旅行でこちらに来るのも初めてだった。今まで気にしたことはなかったが妻と一緒に出掛けることは確かに多い。うちは夫婦仲はいいのだろうか。 

          登山口付近の三之宮神社

   登山口    一合目にある旅館      遠くに琵琶湖が見える

             登るにつれ傾斜が急になる

                               日本武尊の像

                      ドライブウェイの駐車場が見える

                    この山は登山者が多い

                               山頂を振り返る

 

2020年8月 戸隠山1904m

コロナ禍の夏山3、岩稜の稜線を縦走する

 これまで夏山と言えば殆んど長野県か山梨県に行くことが多く、日本アルプス八ヶ岳の主な山は大体登って来た。今年はコロナ禍という事で別の山域で日帰りで登れる山を探していたが、以前テレビの山番組で観た戸隠山がずっと心の隅に残っていた。登れるかどうか多少の不安はあったが、それでも自分の射程圏内に入っている意識はあった。今年はチャンスが回って来たものと前向きにとらえ挑戦することにした。

ホテルの窓から見る戸隠連邦

              前日の午後、鏡池から撮る

           翌朝は無風状態で逆さ戸隠が撮れた

戸隠神社奥社入口~隋神門~戸隠神社奥社~八方睨~戸隠山山頂~九頭龍山~一不動避難小屋~戸隠キャンプ場~戸隠神社奥社入口

 長野県の戸隠に来るのは初めてだった。せっかくなので登山前日は周辺の観光スポットを巡ることにした。事前に観光案内で見た鏡池と戸隠連邦の写真を自分も撮りたいと思った。

 登山当日は早朝戸隠神社奥社入口から登山開始する。既に参拝客がいるが登山者は見かけなかった。立派な杉並木の参道は一直線に続いている。道が登りの石段になると戸隠神社奥社に着く。ここまででもずいぶん時間が掛かる。登山口は奥社手前の左側にある。

 登山コースについては念入りに予習してきたので心の準備はできている。途中から岩場が続くがしっかり鎖があるので問題ない。コースに夢中になると写真を撮るのを忘れていて慌ててシャッターを押す。最難関の蟻の搭渡りに着くと緊張感はMAXになる。さすがにここは立って通過することはできない。少しでもバランスを崩したら命は無い。安全策で四つ這いで通過することにした。この姿が遠くから見ると蟻に似ていることからこの名前が付いたようだ。最も尾根の幅が狭い剱の刃渡りでは両足で跨ぐようにして通過した。

 山頂に着けば今までの緊張感から解放される。山頂では二組の登山者に会った。後半の縦走に備えてここで腹ごしらえをした。ここから見る高妻山の姿が堂々としている。次回はあそこに登りたい。

 ここからの縦走はアップダウンが激しく思ったよりも時間が掛かり体力を消耗した。一不動避難小屋からは沢沿いに下り途中滑りやすい鎖場もある。麓の戸隠牧場に着いた時は疲労感と安堵感が一気に噴出した。ここでしばらく牧場を見ながらぼーっとしていた。

 これまでもそうだが自分が憧れて計画した山に自分の力で登れた時の満足感は何ものにも勝る。これが山を辞められない理由でもある。それとたかが一つの山に登る為わざわざ一人でこんな遠方まで来ることに我ながら感心している。自分もこの年になってもまだまだ行動力はあるようだ。

                    鳥居を潜って登山開始

   隋神門    杉の巨木が立ち並ぶ

  戸隠神社奥社     登山口

  百閒長屋       西窟       最初の鎖場

垂直に近い胸突岩           最大の難所、蟻の搭渡り

八方睨みから見た高妻山         蟻の搭渡りを返り見る

       戸隠山山頂         正面は飯綱山    鏡池が見える

稜線はアップダウンが続く                   滑りやすい鎖場

 下山口に着いた            戸隠牧場で休憩する

 

2020年8月 南木曽岳1677m

コロナ禍の夏山2

蘭駐車場~登山口~登山道下山道分岐点~南木曽岳山頂~南木曽岳避難小屋~登山道下山道分岐~登山口~蘭駐車場

 この山は長野県の南西側岐阜県との県境近くに位置しており、中央アルプスの主脈からもポツンと離れている。標高もそれ程高くないため目立たない存在かと思っていたが調べてみるとなかなか面白そうな山だ。数年前愛知の本宮山で出会った人も南木曽岳を褒めていたので前から気にはなっていた。

 今年はコロナ禍で日帰りで登れる山を探していたのでちょうどいい。意を決して行ってみることにした。麓の蘭駐車場には車が数台停まっていたが山中では誰にも会わなかった。コースは登りと下りが完全に分かれている為おのずと周回コースになる。なかなかワイルドなコースだが木の梯子やロープなどが取り付けられよく整備されている。山頂付近は地形が複雑で笹が生い茂っているが迷う程ではない。また山頂の一角に避難小屋があるのも心強い。

 天気は今一であったが晴天に恵まれれば空の青と緑の笹の稜線が目を楽しませてくれるだろう。時期は夏よりも春か秋の方がいいかもしれない。今回は少し蒸し暑かった。

            登山口付近の避難小屋と駐車場     最初の登山口 

 二つめの登山口                       木の階段が多い

          コース中唯一の岩場      樹林に囲まれた山頂

                         山頂付近の避難小屋

      避難小屋の内部

                               急な下りが続く

 

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2020年7月 美ヶ原2034m、蓼科山2531m

コロナ禍の夏山

 前述したようにこの年はコロナの影響で多くの山小屋が休業することになった。中には営業を続けていた山小屋もあったが、自分としては山には登るが山小屋には泊まらず日帰りで登れる山を選んだ。只遠出はするので一般の宿泊施設には泊まるが、感染対策をしっかりして自覚ある行動をすることに徹した。

 せっかく信州まで足を延ばすので山を一座だけではもったいないと思い、比較的距離の近いこの二つの山を選んだ。妻はまだどちらも登った事が無いのでちょうどいい。

1日目 三城いこいの広場駐車場~百曲がりコース登山口~広小場~稜線分岐~烏帽子岩~王ヶ頭~ダテ河原コース登山口~三城いこいの広場駐車場

 美ヶ原は山と言うよりも広大な台地と言う方がふさわしい。一番標高の高い地点が王ヶ頭と呼ばれていてすぐ横には王ヶ頭ホテルが建っている。近くまで車で来れるため一般の観光客も多い。位置的にも恵まれていて中部地方の有名な山を望む展望台の様な役割を果たしている。

                稜線が近づく

         百曲がりコースとの分岐点

                  遠くに王ヶ頭ホテルが見える

                         最高地点の王ヶ頭

                    広大な牧場が広がる  王ヶ頭ホテル

2日目 すずらん峠園地駐車場~登山口~蓼科山頂ヒュッテ~蓼科山山頂(ピストン)

 この山は遠くから見ると富士山を思わせる様な円錐形の美しい山容をしている。実際に登ってみると山頂部は思った以上に平らで広く大きな岩がゴロゴロしていて荒々しい感じがする。歩くのも大変でよそ見はできない。只展望は素晴らしく美ヶ原同様360度の大パノラマが期待できる。また山頂に山小屋があるのも有り難い。

               白樺湖から見る蓼科山         登山口

    気持ちの良い樹林帯の登り             岩のゴロゴロした急坂

                      蓼科山山頂

                     山頂は岩がゴロゴロして歩きづらい

           蓼科神社奥宮   蓼科山山頂ヒュッテ

 

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