スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2022年7月 しらびそ峠~尾高山2212m~岩本山2269m

茶臼山目指すも途中で断念

 今年の夏山第一弾として南アルプスの奥茶臼山を選んだ。南アルプスと言っても主脈の赤石山脈の西側に連なる山並みの一角で以前テレビの山番組で紹介されたのを見て気になっていた。コースはしらびそ峠から稜線を縦走して往復する。距離は大夫長いが途中に避難小屋等はないので日帰りで登ることになる。

 今回の登山にあたりしらびそ高原にある宿泊施設「しらびそ高原天の川」に連泊して登山の前後は移動日に充てた。若い時なら夜行日帰りと言う方法もあるが今そんなことをしたら体を壊す。

1日目 兵越峠・下栗の里

 初日は自宅のある浜松市から国道152号線を北上し県境を越えて現地入りした。この道を走るのは何十年ぶりだろうか。途中県境の兵越峠と下栗の里に立ち寄った。

静岡・長野県境にある兵越峠、毎年ここで国盗り綱引き合戦が行われる。当時の武士達が見たら何を思うだろう。

天空の里と呼ばれる下栗の里、ここを見下ろすビューポイントがある。テレビやSNSで話題になった。

2日目 しらびそ峠登山口~尾高山~奥尾高山~岩本山~岩本山の次のピークを越えた附近で引き返す

 当日しらびそ峠から登山を開始する。グレートトラバースで有名になった田中陽希さんを真似て自分も登山の前後は山に挨拶をすることにした。標高は登山口がおおむね1800m奥茶臼山の山頂が2400m、アップダウンが多いので累積標高差は1200m位になる。しかも距離が長く帰りも同様にアップダウンを繰り返すので大変そうだ。今日は長い登山になりそうだ。

 コースはずっと気持ちの良い樹林帯の中を歩くので癒される。時々樹間から南アルプス方面の展望が得られる。途中振り返ると昨夜泊まった「しらびそ高原天の川」が見えた。

 前半は順調に歩を進めて居たが奥尾高山を過ぎた辺りからどうも体調が優れない。軽い頭痛と吐き気がする。熱中症か高山病だろうか。とりあえず様子を見ながら先に進んだが岩本山に着いた時点で午前中に奥茶臼山に着くことが危うくなった。今まで日帰り登山の場合は余裕をもって下山するため午前中に山頂に着くことを目標にしている。迷った末行ける所まで行き12時になった時点で引き返すことにした。

 その結果岩本山の次のピークを越え平坦地に出たところで調度時間となった。ここからだとあと40分位で着く筈だが自分の体調を考慮し残念だが引き返した。

 下山中も体調は優れず何度も休憩した。それでも写真だけはしっかり撮って記録に残すようにした。次また来るかどうか分からないからだ。何とか登山口にたどり着くと頭痛と吐き気は治まっていた。暫く高い山に登ってなかったから高山病だったのかもしれない。

 ところで下山途中に岩本山付近で登ってくる中高年の登山者グループに会ったが、多分彼らの下山は日没ギリギリだろう。自分はそこまで無理せず正解だったと思う。たまにはこういう登山もある。

                    しらびそ峠の登山口

                    しらびそ高原を振り返る

          気持ちの良い樹林に囲まれた登山道が続く

                      尾高山山頂

                     岩本山の山頂

                    尾高山の東側、南アルプスの展望が良い

                緑の絨毯が続く

  下山後しらびそ高原からの展望

しらびそ高原

 翌日も良く晴れた。さすがに昨夜はエアコン無しでも快適に過ごせた。下に降りたら暑いだろうな。

            翌朝、しらびそ高原からの展望

              宿泊したしらびそ高原天の川(旧ハイランドしらびそ