スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

1989年12月 中央アルプス 千畳敷~乗越浄土まで

冬山の練習で千畳敷

 Mが冬山に登りたいと言ったので中央アルプス千畳敷に行くことにした。Mはまだ冬山装備が無いので一緒に冬用の靴を買いに行った。ついでにアイゼンとスパッツも買ったと思う。今月に入りMとの関係はさらに親密になり、家が近いこともあって頻繁に行き来するようになった。先日はMの家に行き向こうの両親にも会っている。

 ところで山の方は日帰りで早朝まだ暗いうちに出発した。さすがにこの時期は登山者も少なかった。千畳敷に着くと気温はマイナスだが陽が当たれば暖かい。千畳敷は雪が溜まりやすい地形のため、柔らかくて膝位まであった。稜線の乗越浄土まで上がると風で雪も飛ばされ地面が出ていた。駒ヶ岳まで行ってみたかったがMが友達を連れてきて千畳敷で待たせていたのでここまでにした。

 暫く2人で雪の斜面に腰を下ろし、眼下の千畳敷と正面の南アルプスの景色に見入っていた。この時自分の口から何の迷いもなく「来年結婚しよう」という言葉が出た。Mも「よろしくお願いします」とあっさりOKした。この急展開には自分も驚いた。自分ではどうにもならない大きな運命の波に流されている様な気分だった。以前職場の先輩から「結婚は不思議だ。まとまる時はほっといてもまとまるぞ。」と言われたことを思いだした。さあ来年は忙しくなりそうだ。

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千畳敷は雪が深い
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千畳敷から見た宝剣岳の稜線
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南アルプスを遠望する
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ホテル千畳敷を見下ろす(左)
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稜線は雪が少なかった