スーさんの山ある記

自身の山歩き人生を顧みる

2015年10月 谷川岳(トマノ耳1963m、オキノ耳1977m)

紅葉の時期、谷川岳初登山

 これまで登山で遠方に出掛けると言うと殆んどが日本アルプス八ヶ岳だった。確かに山のスケールの大きさではそれらに勝るものは無い。だがマンネリ化を防ぐためそろそろ気分を変えて別の山域にも目を向けようと思い、まずは手始めに北関東方面の谷川岳を選んだ。今まで名前くらいは聞いていたが余り詳しくは知らなかった。そこで登山地図を買ってきてあれこれとコースを考えた。

 谷川岳はかなり遠いイメージがあったが実際に来てみると、静岡県の自宅から車で5~6時間で長野県の白馬辺りへ行くのとあまり変わらない。前日に現地入りし谷川岳の玄関口、土合駅を見学した。日本一のモグラの駅と言うだけあってホームから駅舎までの標高差がすごい。今はひっそりしているが昔は多くの登山者が電車でやって来たのだろう。この日は土合駅近くの宿に宿泊した。

              谷川岳の玄関口、土合駅

1日目 土合橋~一ノ倉沢~土合橋

 今回の登山コースは西黒尾根を登り上の山小屋で一泊、翌日一ノ倉岳まで往復した後天神尾根経由でロープウェイを使って降りるという計画だった。ところが数日前から風邪をひいて咳が止まらなくなり、当初の計画では体力的にきついのでやむなく予定変更した。

 初日は土合橋付近の駐車場に車を置き一ノ倉沢まで沢沿いのハイキングで身体を休めることにした。これならほぼ平坦な道を歩けばよい。紅葉の最盛期で心が癒される。一ノ倉沢の大岩壁は見る者を圧倒するものがある。多くのクライマーが憧れるのも分かる気がする。わずか2000mに満たない稜線だが3000m級のアルプスを連想させる。当初の予定ではこの景色を見ることはできなかった。このコースもまた正解だったかもしれない。

           ロープウェイ駅

           紅葉が最盛期

                一ノ倉沢の大岩壁

ヘリコプターが飛んでいた

2日目 天神平駅~トマノ耳~オキノ耳~天神平駅

 この日も体調は回復しないため無理せずロープウェイを使い天神平から山頂を往復することにした。それでも標高差が600m程ありちょっとした地元の低山に登るくらいはある。幸いにも天気は快晴風もなく穏やかな登山日和となった。平日の為か登山者は少なかった。この時期の土日は多分すごいだろう。このコースは道も良く整備され歩きやすい。元気な時なら物足りなく感じたかもしれない。

 山頂からは360度見渡せるがこの山域は自身にとっては初で周囲の山の名前も分からず新鮮な気がする。この日は一日天気も良く時間にも余裕が有ったので上で充分堪能した後下山し麓の宿で一泊した。

 今回の登山がその後北関東エリアの他の山にも登るきっかけになった。

                   スタート地点の天神平駅

これから登る谷川岳

                              肩の小屋を見下ろす

        トマノ耳からオキノ耳を見る         トマノ耳を振り返る

         オキノ耳、一ノ倉岳方面

万太郎山仙ノ倉山方面

 帰宅後すぐに近くの病院に行ったが、それでも完全に咳が治るまで一週間ほどかかった。